大和屋 お披露目会 無事終了しました!
2019年07月19日
伝統工芸班 杉山です。暦の上では大暑ですがなかなか気温が上がりきらず、藍や綿の成長が遅れているように感じているこの頃です。
とはいえ梅雨明けはもう間もなく。(意外と)暑い麻績の夏が始まりそうです^ ^;
これまで準備をしてまいりました大和屋のお披露目会を7月13日に開催し、多くの方に足を運んでいただきました!
午前中は宮下健司先生とめぐる善光寺街道歩きとして街道沿いの古い建物や家屋、旅籠花屋、旧本陣臼井家などの見学と説明をしていただきました。
その後大和屋へ戻り、麻績宿の歴史や善光寺参りやお伊勢参りについての座学が行われました。皆さんとても興味深く話を聞かれておられメモを取られる熱心な方もいらっしゃいました。
旅籠花屋は一般の旅人が宿泊されていたそうです。
今見ても立派な造りで旅人の疲れを癒していたことを感じさせてくれます。
旧本陣は役人など位の高い方が宿泊されていたそうです。
また、大和屋も造り酒屋ではありましたが、文化人が集ったり宿泊されていたようで、サロン的な役割りもあったようです。
大和屋の土間と茶室ではお抹茶のふるまいを行っていただきました。
「九松庵」というお茶室は当時京都から職人さんをお呼びして建てられたもの。
室内の造りも大変凝ったものになっています。
午後からは染めと織りの体験を行いました。
機織り体験はコースター作り。
みなさん思い思いに好きなよこ糸を織り込み素敵なオリジナルのコースターを織られていました。
「どんなのができてるだ~?」
染め体験はハンドタオルを藍染めしました。
こちらもみなさん自由に絞ったりはさんだり。
藍染めの良さは染まっているところと防染しているところのコントラストがはっきりしていてさらに微妙なグラデーションが表れるところではないでしょうか。
酸化し鮮やかに発色した藍の色を楽しんでいただけたのではないかと思います。
もちろん同じ柄は一つもなく。どれも美しいですね。
当日は私たちの予想を上回る数の方に来ていただき大変ありがたく感じました。また、それだけ村内外の方から関心が向けられているこいうことだと思います。
今後も村内外の方に気軽にお立ち寄りいただける場所となれるように、またイベント等の開催でさらに多くの方に知っていただけるようにしていきたいと思います。
~~おまけ~~
大和屋は元造り酒屋ということもあり、見よう見まねで杉玉を作りました。
作ってみるととてもかわいい^ ^
緑の杉玉を軒先につるすことにより新酒を絞りはじめたことを知らせていたようです。
また、杉が茶色くなっていくにつて「お酒が熟成してきていますよ~」と知らせる役目も。
大和屋でも当時は二階の軒先にかなり大きな杉玉がつるされていたようです。
かわいいわが子を写真に収めるの図。
現在お酒は造っていませんので飾りとしてご覧いただけたらと思います。
投稿者:地域おこし協力隊