和紙づくり~一枚の紙が出来るまで~
2013年07月29日
今回は麻績村で和紙づくりをしている隊員の活動を紹介します。
村内にある楮を刈り取り、和紙にしています。
今回は、「ノリウツギ」という植物から
和紙を作る際に使う"のり"をつくり、
楮と混ぜ、和紙を漉いていました。
ノリウツギは表面の皮を剥ぎ、
皮と茎の間の緑の部分を剥ぎ取り、
ミキサーで細かくしたものを絞り、のりをつくります。
(これがノリウツギの木です。表面の皮を剥ぐと、緑の皮が見えてくる。とてもぬめぬめしている!)
煮出した楮を叩い繊維が細かくなった楮は、水に入れると、トロトロ・ふわふわになります。
(トントントンと叩いて、繊維を細かくしています。根気がいる仕事です。)
叩いた楮をノリウツギから抽出した"のり"をまぜ、
簀桁(すげた)で紙を漉きます。
板に和紙を貼り付け、
簀から、漉いた和紙をそっとはがします。
色のついた紙と白い紙の違いがはっきりと分かります!
(これが、漉いた和紙です。)
▼こちらは、漉いた和紙に葉をつけたものです。
ノリウツギの"のり"は時間が経つとのりの効果が無くなってしました。
気温が高いと、のりが上手くできず、
一般的には、冬の寒い時期に行われます。
マリーゴールドを煮出した液と
茜という植物を煮出した液を混ぜたものに
楮を浸しています。
こうすると、色のついた和紙が出来るそうです!
紙になる行程はとても手間隙がかかっており、一苦労です。
今の時代は、お店で安く買え、すぐ捨てられてしましますが、
一枚の紙の有難さを実感します。
地域おこし協力隊 関口
投稿者:地域おこし協力隊